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今月のエッセイ

『ポメラニアンのいる生活』藤田愛佳



私は現在関東に住んでいますが、実家は北海道にあります。
実家ではポメラニアンを飼っているのですが、コロナ禍も
あって1年ほど帰れておらず、なかなか会えていませんでした。
去年の年末年始、久しぶりに帰省してゆっくり過ごせたので、
今回はそこでの愛犬と過ごした、たわいもない時間について、
お話したいと思います。

久しぶりに実家の玄関のドアを開けると、そこには嬉しそう
に私を出迎え、喜んで抱っこを求める愛犬の姿がありました。
しばらく会えていなかったのに、匂いでわかったのでしょう。
早速、お腹を見せて甘えてきたので、一緒にボールで遊びま
した。
私がソファに座って本を読んでいると、傍に来て膝の上で寝
てしまいます。
とにかく家族の傍で過ごしていたいのでしょうね。
夜寝る時もいつも一緒に布団に入って寝ています。
犬のいる生活の朝は早いです。
朝7時半頃に茶の間へ行こうと起こされます。
ご飯や水をいつもの場所に並べますが、それらを無視して
散歩へ行こうと誘ってきます。
まだこちらの準備が終わっていないのにと思いつつ、しぶ
しぶ急いで散歩の準備をします。
1月の北海道はとても寒くて、どんなに厚着をしていても朝
の散歩は凍えそうになります。
しかし犬は雪が大好きなので、寒さをものともせず、雪遊び
を楽しみます。
そして雪まみれになって家へ帰って来るやいなや、ご飯を食
べて満足し、祖母が新聞を読んでいるところを邪魔して、遊
んでもらって、寝てしまいます。
昼間はだいたい寝て過ごし、起きてきたら遊んで、また寝て、
たまに窓の外を見て吠えたり…。本当に自由気ままな子です。

散歩は1日2回、朝と夕方に行っていますので、夕方頃になる
と、愛犬はそわそわしはじめて、散歩はまだか、まだかと目
で訴えてきます。
夕方は朝より寒くはないため長めの散歩をしています。
郵便屋さんの赤いバイクにものすごく吠えるので、愛犬に気
付かれないようにいち早く赤いバイクを発見し、散歩ルート
を変えるのも私の務めです。
もうひとつ気をつけなければならないのが、他の犬との遭遇
です。
うちの犬は、他のお散歩中のわんちゃんに吠えて喧嘩をふっ
かけるくせに、先に吠えられたらしっぽを下げて、来た道を
戻ろうとしてしまいます。

犬優先の生活は少し辛さを感じる時もありますが、なんだか
んだで楽しく、幸せを感じます。
臆病者で、気ままで、食いしん坊で、そこがまた愛らしい。
何もかもを放り出してずっと一緒にいたい気持ちになります。
これを書いているうちに、愛犬に会いたくなってきました。
近いうちにまた、実家に帰ろうと思います。