今月のエッセイ
2008.7.18 「ヤマモモ」 四本充

6月から7月にかけてヤマモモの実がたわわになっているのを見かけます。公園や、街路樹、庭木など気をつけているとヤマモモの赤い実がいっぱいなっているのを見ますし、また下にもいっぱい落ちているのを見かけることがあります。
ヤマモモ(ヤマモモ科 学名 Myrica rubra )は主に暖地の山野で見られ、本州の関東・福井県よりも南西部・四国・九州・琉球の暖地・沿岸域に生育する常緑の高木で、台湾から中国・フィリピン等にも分布し、樹高は10mほどで庭木や公園木などとしてもよく植栽されています。ヤマモモは雌雄異株で、果実は黒赤色に熟し(夏)、独特の松ヤニの様な味でおいしいが、果実は日持ちがしないので、広い地域に流通・販売されることは無い様です。ヤマモモの名前は「山に生え、実が桃に似た味がする」ので付けられたと言う事です。街路樹や公園などで植栽されたものにたくさんの果実がなっているのを見かけますが、食べられずに落ちてしまっていることが多く、とても勿体ない気がします。
ヤマモモはジャムやゼリー、果実酒にしたりしますが、家でも果実酒を作った事があります、赤ワインの様なきれいな赤色でとてもいいものです。また十数年前伊豆に旅行した際に土産店で見つけたヤマモモのジャムもとても美味しかった思い出があります。来年は赤黒く熟した実をたくさん採ってまた果実酒でも作ってみたいものです。
皆さんも、もしヤマモモの実がなっているのを見つけたら、ジャムや果実酒など作ってみてはいかがでしょうか。
(撮影はいずれも 2008.JUL.2 練馬区大泉中央公園で)