今月のエッセイ
『施設での展示とご縁』川﨑利昭
今年に入って、長野市立博物館・多摩動物公園と連続で施設での展示の機会をいただきましたので、私自身の経験を少しお話させていただこうと思います。
まず、私の作家活動の主軸は展示やイベントでの物販 、大型施設等からの依頼制作(オーダー制作)、 ワークショップ(パフォーマンス)、 イベント企画運営
上記を中心に複数の活動領域をもつことで、それらをうまく組み合わせながら仕事として成立させております。
お陰様で、児童会館・水族館・昆虫館などの大型施設とのご縁を多々いただきまた、専門科の方々と知り合わせていただくことで
私自身の専門性も深まり、とてもよい修行の機会になっております。
では、こういう施設との繋がりはどういう形で得られるのか?
そのあたりに感心をお持ちの方も多いと思いますが、担当直入に「ご縁」です。
趣味が共通の知人が施設内スタッフであったり 一度大型施設で展示することで、それをご覧くださった仲介会社に依頼をいただいたり、
経験を重ねる事で信用を獲得して徐々に活動範囲を広げていく…などなど、まさに地道な積み重ねです。
このような展示にも様々な形があるため一概には言えませんが 依頼報酬型・場所提供型・企業との協賛、多種多様なパターンがあると思います。
中でも、依頼報酬型の展示の機会は滅多になく、また責任が重大なため、なかなか個人レベルでは難しいように感じます。
そこで、今後はこちらからチームとして売り込みできる方法がないかと思い 、ここ数年、自ら企画展やイベントを主催することで新しい形を模索しております。
このタイミングで理科美とのご縁をいただけたことも色々と感慨深いものがあります…
