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今月のエッセイ

『石庭』佐藤忠男




石庭




 ここの所、あわただしくなかなか取材に行けない日々を過ごしており、ひたすら机にへばりついているのだが、
さすがに何もインプットされない状況では発想が湧いてくるはずもなく、頭を抱えることになる。
そんなわけでエッセイにするような内容ではないのだが、以前から石庭からイメージを膨らませて作品を作って
みたいと思っていたこともあり、強行スケジュールではありましたが、京都へ石庭と襖絵を見に行ったので感想
と作品を一点。
混み合う時期は避けたつもりだったがやはり京都、のんびりと石庭で思いを巡らせる状況ではない、おまけにあ
まりの商売熱心さに辟易とさせられることになったのだが、いくつかの石庭を巡りそれぞれの趣をあじわう事が
出来た。
中で大徳寺のものは、広くはないけれども素朴で落ち着きがあり、雄大さと置くの深さを感じるものでした。
今まで見てきた中で一番癒されました。
次回は季節を変えてゆっくりと眺めてみたいものです。
撮影禁止でしたので写真はありませんが、そのときの印象を元にいくつかの作品を制作することができた。