Essay

2022.05.05

『ポメラニアンのいる生活』藤田愛佳

私は現在関東に住んでいますが、実家は北海道にあります。
実家ではポメラニアンを飼っているのですが、コロナ禍もあって1年ほど帰れておらず、なかなか会えていませんでした。
去年の年末年始、久しぶりに帰省してゆっくり過ごせたので、今回はそこでの愛犬と過ごした、たわいもない時間について、お話したいと思います。

久しぶりに実家の玄関のドアを開けると、そこには嬉しそうに私を出迎え、喜んで抱っこを求める愛犬の姿がありました。
しばらく会えていなかったのに、匂いでわかったのでしょう。
早速、お腹を見せて甘えてきたので、一緒にボールで遊びました。
私がソファに座って本を読んでいると、傍に来て膝の上で寝てしまいます。
とにかく家族の傍で過ごしていたいのでしょうね。夜寝る時もいつも一緒に布団に入って寝ています。
犬のいる生活の朝は早いです。
朝7時半頃に茶の間へ行こうと起こされます。
ご飯や水をいつもの場所に並べますが、それらを無視して散歩へ行こうと誘ってきます。
まだこちらの準備が終わっていないのにと思いつつ、しぶしぶ急いで散歩の準備をします。
1月の北海道はとても寒くて、どんなに厚着をしていても朝の散歩は凍えそうになります。
しかし犬は雪が大好きなので、寒さをものともせず、雪遊びを楽しみます。
そして雪まみれになって家へ帰って来るやいなや、ご飯を食べて満足し、祖母が新聞を読んでいるところを邪魔して、遊んでもらって、寝てしまいます。
昼間はだいたい寝て過ごし、起きてきたら遊んで、また寝て、たまに窓の外を見て吠えたり…。本当に自由気ままな子です。

散歩は1日2回、朝と夕方に行っていますので、夕方頃になると、愛犬はそわそわしはじめて、散歩はまだか、まだかと目で訴えてきます。
夕方は朝より寒くはないため長めの散歩をしています。
郵便屋さんの赤いバイクにものすごく吠えるので、愛犬に気付かれないようにいち早く赤いバイクを発見し、散歩ルートを変えるのも私の務めです。
もうひとつ気をつけなければならないのが、他の犬との遭遇です。
うちの犬は、他のお散歩中のわんちゃんに吠えて喧嘩をふっかけるくせに、先に吠えられたらしっぽを下げて、来た道を戻ろうとしてしまいます。

犬優先の生活は少し辛さを感じる時もありますが、なんだかんだで楽しく、幸せを感じます。
臆病者で、気ままで、食いしん坊で、そこがまた愛らしい。
何もかもを放り出してずっと一緒にいたい気持ちになります。
これを書いているうちに、愛犬に会いたくなってきました。
近いうちにまた、実家に帰ろうと思います。

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