2019.2.5
エッセイを急遽、一か月繰り上げで書くことになった。
高校で常勤講師をしているこの頃、何か書くことがないかと考えた。
そういえば、このエッセイと同じく、急遽担当することになったといえば、理科に分類されている「地域の環境」という学校設定科目がある。
よし、理科美のエッセイはこれについて書くしかない!
この授業は、主にその地域の河川に実際に出向き、その水質を、いわゆる「指標生物」をもとに調査してまとめて、 12月に市長に直接お会いして報告するというもので、新聞などメディアにもとりあげられる。
これは、「地域との協働」というような昨今の学習指導要領にものっとっている有意義な授業の一つであり、長年にわたって実施されている。
2月末の入稿予定で、余裕をもって授業の様子の写真を撮るなど、エッセイのための資料準備を進めようと思っていたところ、 急遽1月末の入稿ということになった。
とはいえ、余裕で間に合うだろう。
ところが、予想に反して授業は遅々として進まない。
しかしまあ、1月31日に大々的に行われる学校をあげての「学習発表会」という行事にあわせて、 PowerPointで発表準備をするに違いないから大丈夫だろうと思っていた矢先、
「あ、今年は『地域の環境』の発表はやらないそうですよ」(ここ数年やっていないらしい) ……。
仕事において「~だろう」という思い込みはこうした失敗につながるといういい例だ。
疑問は放っておかずに、誰かに確認するなどして必ずその都度解決するくせをつけようにしよう。
さて、学習をまとめたもののPowerPointのスライドによる授業内での発表は、2月半ば。
血迷った私は、理科美のホームページの担当者に非常識なメールを送って迷惑をかけるなど、迷走する。
しかし、冷静になって考えてみると、特に生徒が発表している様子はいらないんじゃないかということに気が付く。
べつに、学校や生徒の紹介ではないから。
というわけで、このエッセイでは指標生物について触れたい(急!)。
この授業を通して、ある環境条件に敏感な生物がいて、それを指標生物というのだということをおそらくはじめて知った。
例えば、カワゲラはきれいな水(水質階級Ⅰ)にしか生息できないから、その河川でカワゲラをみつけたらそれはきれいな水(水質階級Ⅰ) の河川ということになる。
私は完全に美術畑の人間なので、理科は高校卒業程度の知識しかない(それも怪しい)。だから、 Google先生以上のことはわからないので、ここで指標生物についてNatureに載るような論文を書けるわけではない。
ところが生徒はというと、ものすごい疑問をぶっ〇んでくる。
「なぜカワゲラはきれいな水(水質階級Ⅰ)にしか生息できないのか」
これは、いわゆる「なぜ私は存在しているのか」的なあれである。哲学である。
いや、そりゃそういうもんなんだよ、カワゲラがきれいな水にしか生息できないのはそういう生き物だからなんだよとおもい つつ(これもひどい)、そんなことわかるの?と生徒にきくと…
わからなかった(わからないということがわかった)。
潔し!
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